下り坂でブレーキを酷使すると利きが悪くなる!?

下り坂での運転はどのようにしてますか?

長い坂を車で下るときには、

エンジンブレーキを多用するのが理想です。

車
MT車であれば、2速から3速といった低めのギアを使い、

制限速度を超えないように調整します。
AT車も同様で、2レンジ、もしくは3レンジを使い、

できるだけフットブレーキだけに頼らない速度調整を心掛けてくださいね。

 
その理由は、長い下り坂で、フットブレーキを踏み続けていると、

ブレーキディスクとブレーキパッドが接し続け、ブレーキパッドの

許容範囲を超える熱が発生する可能性があるからです。

 
ブレーキパッドには、その素材に応じた許容温度があり、

その温度を超えてしまうと、摩擦係数が下がり、制動力が一気に低下してしまいます。

すると、いくらブレーキペダルを踏んでも、車は止まってくれません。

 
この状態をフェード現象といいます。

また、似たような症状として、ペーパーロックと呼ばれるものがあります。

 

 

フェード現象が発生したまま、フットブレーキを踏み続けると、

ブレーキディスクとブレーキパッドの熱が上がり続け、

今度はブレーキペダルと、ブレーキパッドを押し出すピストンを

つなぐブレーキフルードにまで熱が伝わります。

 
その熱でフルードが沸騰すると、ホース内に気泡が発生してしまいます。

この状態では、どんなにブレーキペダルを踏んでも、

その力が気泡を潰すことに使われてしまい、ブレーキパッドを押す力になりません。

 

 
このような状態を防ぐためにも、長い下り坂ではフットブレーキだけでの

スピード調整を行わず、エンジンブレーキを多用してくださいね。

 

 

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